第1章 記憶にない。 第2章 コロ。 第3章 お世話。 第4章 運命。 第5章 優しさ。 第6章 出逢い。
第7章 決断。 第8章 家族。 第9章 ケセラセラ。 第10章 別れ。 第11章 人情。 第12章 暮らし。
第13章 思い。
家族に手を引かれて再びペットショップに戻ると、
ミックスの兄妹たちが並んでいるその端の方に人だかりができていた。
そこにはぴょんぴょんと元気に飛び跳ねる、ひときわ目立つ子猫がいた。
休憩から戻ってきたその子は、他の子達より少しだけ大きかった。
「この子は皮膚疾患で療養中なんです」
真菌感染症のその子猫は、完治するまでショップで治療を続けるという事だった。
皮膚疾患が完治するまでにこの子が大きくなっていく様子は、すぐに想像できた。
私はその話を聞きながら、過去に ” 大きくなって売れなくなった” という理由で
ショップから引き取ることになった猫の ” おまけ ” のことを思い出していた。
熱帯魚店から引き取ったアメリカンショートヘアーの ” おまけ ”
色々なことが頭の中に蘇ってきていたその時、家族がこう言った。
「この子と一緒に帰ろう」
そのショップで週に1度の薬浴を受けること、
完治まで責任を持って併設の病院へ通院させることで了承してもらい
その日のうちに連れて帰ることになった。
第7章 決断。 第8章 家族。 第9章 ケセラセラ。 第10章 別れ。 第11章 人情。 第12章 暮らし。
第13章 思い。
家族に手を引かれて再びペットショップに戻ると、
ミックスの兄妹たちが並んでいるその端の方に人だかりができていた。
そこにはぴょんぴょんと元気に飛び跳ねる、ひときわ目立つ子猫がいた。
休憩から戻ってきたその子は、他の子達より少しだけ大きかった。
「この子は皮膚疾患で療養中なんです」
真菌感染症のその子猫は、完治するまでショップで治療を続けるという事だった。
皮膚疾患が完治するまでにこの子が大きくなっていく様子は、すぐに想像できた。
私はその話を聞きながら、過去に ” 大きくなって売れなくなった” という理由で
ショップから引き取ることになった猫の ” おまけ ” のことを思い出していた。
熱帯魚店から引き取ったアメリカンショートヘアーの ” おまけ ”
色々なことが頭の中に蘇ってきていたその時、家族がこう言った。
「この子と一緒に帰ろう」
そのショップで週に1度の薬浴を受けること、
完治まで責任を持って併設の病院へ通院させることで了承してもらい
その日のうちに連れて帰ることになった。