第1章 記憶にない。  第2章 コロ。  第3章 お世話。  第4章 運命。  第5章 優しさ。  第6章 出逢い。

第7章 決断。  第8章 家族。


お風呂できれいになった子猫の体が乾いてきた頃、
これからの事、そして父の言葉を思い出していた。


当時暮らしていたアパートは、大家さんがよく野菜を売りに来ていので
たとえ内緒にしていても子猫がいるとわかるのは時間の問題だった。
それでも覚悟は決まっていた。


数日後、大家さんが野菜を持ってやってきた。
玄関越しに話していると、子猫がそばに寄ってきた。
心臓の鼓動が聞こえてしまうんじゃないかと思うほど、ドキドキした。



「あら、かわいい猫ちゃんだね。お名前は?」

「まだつけていないんです」



すると大家さんはにっこり笑って、こう続けた。



「早くいい名前をつけてもらうんだよ」



そう言うといつものように野菜を広げ、
その後なにごともなかったかのように帰っていった。

子猫とともにアパートを出ていく覚悟を決めていた私に、
再び小さな奇跡が起こった瞬間だった。

わら


” ケセラセラ ”

父がよく言う言葉を思い出していた。


私はビーチサンダルが好きなその子猫に
世界でひとつしかないであろう ” わらじ ” という名前をつけた。




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