走太の傷が落ち着いた頃。
その頃の粒さん
少し前から気がかりだった、
粒のオシッコの量が極端に増え色が妙に薄くなってきたこと。
元気もあるし食欲もある。
とはいえ、内心引っかかることがあった。
ネットで調べて、間違いないと思った。
「糖尿病」
オシッコの色が無色透明。
量が極端に多い。
お水を大量に飲む。
たくさんいるから日頃みんなの行動をなんとな~く比べて見ていて
そんな中、元気に走り回る粒の体調が気にはなっていた。
走太の通院がひと段落した事もあり、
粒を診察してもらった。
診断結果は「糖尿病」
その日から粒の闘病が始まった。

糖尿病と診断される直前の粒さん。
つやつやのパンパン。
↓現在の粒さん。



この2年、色んなコトがあった。
イタリアンとカフェを掛け持ちした。
新しい業務についた。
経験したことのないことをたくさん学んだ。
ガラスの肘と腰が悲鳴をあげた。
生まれて初めてケーキを焼いた。
ケーキインストラクターになった。
出会いと別れがあった。
また新しい目標ができた。
自分ではなかなか呑気な方だと思っているんだけど
どうしても”基準”が自分になってしまうので、やっかい。
その”やっかい”な自分をなんとかすべく、
自分の中で何人かの自分と日々ミーティングを開いていた。
走太に出会ってたくさんの事を学んだ。
その中で最も大きな割合だと感じた事。
ー 一生懸命、素直に生きる ー
自分がたどり着いたことは「今一番大事にしたい事は何?」
常に自分にそう問いかけること。
今年89歳になった父が言う。
「ケセラセラ」
家族が笑顔でいられればそれでいい、と父が言う。
ずっともやもやしていた気持ちに青空が見えた。
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