猫と暮らすということ。その3 2016年08月27日 「何で写真を撮ってるんですか?」と、よく聞かれるのですがご覧のように…一眼レフは、なぜか塩梅がいいようで家の中で手にすることはほとんどありません。できれば、尻はやめて欲しい。という訳で、ほぼ iPone 5sで撮ってます。他のお宅のねこさんも、カメラを枕にするんでしょうか。 タグ :#一眼レフ#猫#枕
7月7日、晴れ。 2013年07月17日 七夕に、ある小さな出逢いがあった。個人的に “毎年七夕は天気が悪い” と勝手に決めつけているが、今年は珍しくよく晴れわたった。久しぶりに相方と海まで自転車を走らせた帰り道。小さな桟橋にカルガモの親子を見つけ、自転車を止めた。「にゃ~」振り向くと、道路のむこう側に1匹の猫がいた。「おいで」ふたりのもとに来た“その子”の足は赤く染まっていた。毛並みもよく体格のいい顔なじみのノラを多く見かける場所で、初対面の“その子”は、とても人懐こい割に薄汚れガリガリに痩せ細っていた。「お腹、すいてるんだね」今年の暑さと言ったら半端がない。ケガをしてやせ細っている“その子”がこの場所で元気に育っていけないことは、一瞬で判断できた。ふたりを行ったり来たりして甘える“その子”と、何も語らないふたりに3時間が経っていた。「どうしたい?」相方が言った。簡単なことではないとわかっていた。でも答えは決まっていた。「助けてあげたい」キャリーを取りに帰った相方を待つ時間がとてもとても長く感じられた。かかりつけの病院へ着き、事情を話て診察してもらった。やはり車か何かにひかれたのだろうとの話だった。レントゲンの結果、状態は予想以上に深刻なものだった。左後ろ足はささくれ折れていて、ひふを突き破り飛び出ていた。化膿した傷を見る限り、4~5日は経っているそうだ。「付け根から断脚が望ましいと思われます。ノラちゃんということもありますのでおふたりで一晩よくお考えになって下さい」応急処置として、傷口の消毒をしてもらい家に連れて帰ると、お腹も満たされ安心したのかすやすやと深い眠りについた。翌日、消毒を兼ねて再診に行った。家族として迎える覚悟であることと「できれば足を残してあげたい」という希望を伝えた。「難しい手術になるので専門的な病院を紹介します」と、ふたつの大きな病院を紹介してもらったが予約がだいぶ先になってしまうことで、一刻を争う事態にどちらも選択の余地はなかった。「・・・耳の後ろを掻こうとするんです・・・」私の言葉に少し考えて、先生が話し始めた。「難しい手術ではあるけれど、こちらでやってみましょうか。」どんなに設備が整っていて腕のいい先生が揃っている病院でも実際に手術してみたら骨自体が細すぎたり様々な事情で形成できる状態じゃない場合もあるようで、「詳しい検査をしてみて、出来る限りのことをしてみましょう」と。そして何方向からの細かいレントゲンの結果、いちばん太い骨がすでに腐り始めていることが分かった。先生と相談の結果、どこで断脚するかを見極めながら手術を進める方向で命最優先でお願いすることにした。翌日の夕方手術が行われた。23時過ぎに、手術は無事終わり、たった今麻酔から覚めたと連絡が入った。感染及び今後の生活も考え、やはり大腿部付け根からの断脚となった。骨から体内に入ってしまった細菌に対して抗生剤を投与しながら1週間入院治療を続けることになった。翌日、術後初めての面会に行った。あるはずの “もの” が無くなってしまったことに慣れない様子ながらも驚くほど元気だった。翌日も、その翌日も、毎日面会に行った。手術から5日目。「検査の結果が良ければ明日あさってにでも退院です」と言われた。「名前は決まりましたか?」と聞かれ「はい」と答えた。ふたりのせいいっぱいの思いと、たくさんの願いをこめて考えた名前を手渡されたメモ帳に書いた。『走太』そうた7月15日、海の日。『走太』は、晴れて家族になった。 タグ :#猫#断脚